文楽

昨日3日は国立文楽劇場大阪府)新春公演の初日がありました。初日はお正月ということで、講演前に劇場前で人形と人形遣い達が升酒をふるまうというイベントが行われおり、ご覧のように大行列でした。お酒を飲み終わった升はそのまま袋に入れて持ち帰ることができます。

劇場内の撮影は一切不可なので後は文面による紹介となります。ぱっとみただけですが観客の装いの半数は着物だったと思います。着物で来るお客さんの内訳ですが男性3割女性7割といったところ。劇場内専用のラジオガイド(日本語、英語あり)が1600円(1000円)で貸し出しされているので、これを借りておくとストーリーや演奏の意味について実況生解説してくれます。オススメ。外国人の観客も少なくはありませんでした。

演目は第1部が『花競四季寿(はなくらべしきのことぶき)』、『増補忠臣蔵(ぞうほちゅうしんぐら)』、『曲輪文章(くるわぶんしょう←本当は文章で一文字。歌舞伎では廓文章)』
と正月らしいおめでたい演目。『花競四季寿』は春夏秋冬のそれぞれの場面を表す4つのエピソード、万才・海女・関寺小町・鷺娘をオムニバスドラマで描いた演目。『増補忠臣蔵』は忠臣蔵の登場人物のスピンオフストーリー。『曲輪文章』は三大太夫の一人夕霧について描かれた話で、珍しく誰も不幸にならない大団円エンドの物語。

第1部は午前午後で幕間に30分の休憩があります。あらかじめ劇場内のレストランを予約しておくか、弁当を買っておくことをお勧めします。今回は1階の食堂で予約していたので店内で食べたのですが、予約が間に合わないと店外の甘味の屋台(館内のお茶屋)で食べることもあります。館内飲食可なので売店の弁当であれば観客席かロビーのソファーで食べることもできます。いずれにしても劇場内の物価は外の2倍程度なので注意してください。(缶のお茶が300円、缶ビール600円ぐらい)

1月の新春公演は3〜25日までですので、興味がある方は覗いてみてはいかがでしょうか。
大きい催しは1・4・11月に開催されており、その間の期間は教育目的のプログラム(夏休みの学生向け講演や若手演者の修了講演など)に使われているようです。
http://www.ntj.jac.go.jp/bunraku/index.html