PS3のFWバージョン1.6でAVCHD(拡張子.m2ts)の再生に対応

少し古い情報(3月22日)になってしまいましたが、PLAYSTATION3においてハイビジョンデジタルビデオカメラで撮影した映像を直接USB経由で取り込んでAVCHD(拡張子.m2ts)ファイルとして再生できる様になりました。(これまでもAVCHDフォーマットのDVDであれば再生はできた)これによって、SONY、松下(BD陣営)が推し進めるハイビジョンデジタルビデオカメラの映像をPCを介さずして、お手軽に再生できる様になる可能性があります。なんと、PS3のメニュー内ではAVCHD形式の動画のサムネイルが動くとか。
http://www.jp.playstation.com/ps3/update/

これまでHD映像は大容量故にデータの保存管理が課題でした、「AVCHD規格のDVDに落としてから対応プレイヤーで再生する」・「ビデオカメラ自体をTVに接続して再生する」・「HD(H.264)からSD(mpeg2)にダウンコンバート、あるいはアナログダビングしてDVDで再生」と大きく3つのスタイルがありました。
HD録画した映像をAVCHD-DVDとして焼くのにはそれほど時間は要しません、しかし、AVCHD-DVDの再生には対応するプレイヤー(最近のSONY・松下のBDプレイヤー/レコーダー)が必要です。またPCでAVCHD-DVD再生ソフトを用いて再生する方法もあるのですが、これも一定のスペック(Core2DuoやAthlonX2ならまず大丈夫)を満たしていないとコマ落ちする可能性があります。
2つめの再生スタイルは一番古典的な手法で、ビデオカメラ自身の出力端子をTVにつなげて再生する方法。もちろん、トラブルなくスムーズに再生でき初めての人でも簡単に扱うことができます。反面、ビデオを見る度にビデオカメラを接続する必要があり、再生したいコンテンツの入れ替えは記録メディアがDVD-DLやSDの場合は容易ですが、HDDの場合はPCを経由してバックアップしてあるデータをコピーする必要があります。また、機種にもよりますがビデオカメラ本体を用いた映像再生の際は5.1ch音声が再生できない(ステレオになる)ことがあります。
3点目、HD映像からSD映像にダウンコンバートするためには膨大な計算を要するらしく、Core2Duo環境で1時間の映像データに対し変換時間が2〜3時間かかります。DVD一枚分なら約5〜6時間程度かかるので、就寝前にセットして、朝起きると焼きたてホカホカのDVDがトレイから排出されているというのが現実的。これよりも、どうせ画質はダウンするのだから、ビデオカメラで再生した映像をDVDレコーダーにアナログ入力して録画。当然、所用時間は映像の等倍時間+DVDの焼き付け時間となり、コンバートするよりずっと早いです。

HD映像のデータを取り込んで保存しておくには、PS3純正の20GB/60GBの2.5インチHDDでは容量が足らない(すぐいっぱいになる)ので市販のノート用のものに換装するか、S-ATAを延長して3.5インチHDDを接続すると吉でしょう。3.5インチの場合は別途AC電源から電力を供給するのが一般的の様です。

やりたいゲームは一本もないが、撮り貯めたホームビデオの再生用にPS3が欲しいところです。