今週の古書

昨日の帰りに古書店に寄ったのですがあまり欲しい本はなく「今日は空振りかな」と思ったのですが、電車乗ってる間が暇だと嫌なので購入した本。出版は1995年ぐらいの古い本ですが、内容で取り扱っている計算機は19世紀のものがメインなので古きを知るつもりで読むといいでしょう。出版はこの手の技術史本は頭が固くなったり、アイデアが枯渇したときに読むといいんのですが、コンピュータ史の本は何冊も読んでたこともあり、おさらいがてらパラパラとラノベ的(講談社ブルーバックス文庫なども気分転換にいいです)に読みました。この本、ハードカバーの割にページ数少なくかつ著者の講義メモや過去に執筆した資料を再編しているため、全編通じて引用文の掲載が繰り返し出てくることに好感が持てません。(強調のために繰り返し引用すると注釈はあるのだが・・・)加えて、古い時代の計算機のFigureが「絵葉書はないでしょ」といいたい(現物の写真は無理でも、博物館などに資料用のがあると思うのだが・・・)もうちょっと、編集には気を使って欲しかったです。1850年頃を中心にバベッジの時代を叙述的に描いています。有名な数学者の名前が次々出てくるので「本当にこんなこと言ってたのか?」と疑いつつもニヤニヤ読めるのではないでしょうか。批判ばかり並び立てましたが、寝る前にゴロゴロしながら熱中して読み切って、実は結構楽しみました。