OHPシート印刷してみた

前回の日記でOHPの基本について調べたが、今日は実際にPowerPointのスライドをOHPシートへ印刷をしたので続きを記しておく、。

インクジェットプリンタ用のOHPシートを地元の文具専門店で買ってきた。田舎の故、販売されているOHPシートの種類が無くインクジェット用とコピー用、手書き用が売っていたがメーカーはいずれもコクヨ製だった。インクジェット印刷後の乾燥に時間がかかる等の理由であまりコクヨ製の評判は良くない。プリンターメーカーが販売しているシートをOHP対応プリンタで印刷するのが定石のようだ。しかし、私が使ってるキャノンのPixus MP600のプリンタドライバには設定項目にOHPが無かったため、ベストな印刷設定を見つけるために、3パターンでテスト印刷をしてみた。テストに利用したのは『光沢紙』『高品位専用紙』『Tシャツ転写紙』の3パターン。『フォト』『スーパーフォト』などは印刷が密になりすぎて滲む可能性があったことと、文字主体のプレゼンのため今回は選択しなかった。(図や写真に関しては機会があればフォト設定でも試してみたいと思う)

予めPowerPointで作成したスライドを一度、A4サイズの普通紙にモノクロ印刷紙して長辺の余白部分が3〜5cmあるかを確認した。その際、PowerPointの印刷設定でOHPを選択した。いくつか修正する箇所が見つかったのでこれを修正後OHPシートに印刷を行った。印刷されたシートは直ぐにインクが定着しないため印刷の際はスライドを1枚ずつ印刷する必要がある。今回は印刷設定を調べる目的もあったので『文字・光沢紙』『文字・高品位専用紙』『Fig・光沢紙』『Fig・高品位専用紙』『Fig・Tシャツ転写紙』とラベルを貼りながら印刷した。

印刷直後の発色および定着状況は文字に関しては使用するインクが少ないためか、滲んだり黒ずんだりすることなく、予定通りフィルム上に活字を定着することが出来た。文字の印刷に関してもMP600のカラー用の黒を利用している(文字印刷用のインクではかすれる可能性があったため)。『文字・光沢紙』と『文字・高品位専用紙』の印刷設定の差は目で見て分からない程度であった。差が小さいと判断し文章及びモノクロ図表の印刷は『文字・高品位専用紙』で行うことにした。(印刷面がザラザラしており光沢紙の設定より『高品位専用紙』設定の方が適切と考えたため)また、写真やカラー図表に関しては印刷直後は黒・青で滲んでみえるが乾燥と共に発色し光源の元ですかしてみると綺麗に発色する。しかしながら、印刷にインクを大量に使うため乾燥には時間がかかる。半日〜1日乾燥させるのがベターであろう。印刷設定は『光沢紙』と『高品位専用紙』では『高品位専用紙』の方が綺麗に発色したように感じた。また、特殊な印刷条件である『Tシャツ転写紙』であればプリントTシャツを作るために密な印刷になるのではないかと考え実行したところ、裏技的ではあるが『高品位専用紙』よりも綺麗に印刷できた。しかしながら、転写という性質上左右対称に印刷されるため注意が必要だ。OHPシートであれば裏表逆でも光が透過できれば問題ないかもしれない。(調べていたら、逆にOHPシートの非印刷(ツルツル)面を使ってTシャツを作るという記事もあった。)今回は試さなかったが写真用の『スーパーフォト』等の設定もFigureの印刷に向く可能性がある。

実際の作業中の注意をまとめると

  • 印刷前にA4シート長辺の余白部分が3〜5cmあるかチェックする。
  • シートが重ならないように印刷は1枚ずつ行う。
  • 普通紙印刷と比べOHPシートやインクが臭うので換気をする。
  • 乾燥は反ったり、たわんだりしないように心がける。(ペットや小さな子供には注意)
  • 乾いたかどうかチェックのつもりで印刷面を触らない(短時間では乾燥しない)。
  • シートを扱うときは指紋等で汚さないように縁を持つ。
  • 印刷後も乾燥・定着(約1日)は触らないようにする。
  • 乾燥後の保存は『OHPシート→普通紙→OHPシート→・・・』というようにシートを紙でサンドイッチする。印刷面が直接ファイル等に触れないようにする。
  • 印刷後はなるべく早くプレゼンに使う(消費期限)。
  • 保管は水平な場所で上から重い本などで反りを防止する。

写真は私のOHPシート乾燥方法

この方法だとエアコンの送風によるたわみと、乾燥前にホコリや髪の毛が付着するのに注意する必要がある。